【新暦:およそ7月22日~7月日27】
大小暑 初候 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)
桐の花が実をつけるころです
まさに大暑に
夏休みに入り、オリンピックも始まりました。二十四節気は大暑となり気温は急上昇・・・あまりの暑さにエアコンを活用しているとはいえ、少しでも温度が上がらないようにと日中もカーテンを閉めています。先日はたくさん頂いたミニトマトをドライトマトにしようと干しましたらあっというまにシワシワになりました。太陽のパワーはすごいですね。今日は桐始結花に登場した「桐」について調べてみました。
着物の保管はどうして桐がいいの?
子どものころにあったエピソードから桐タンスといえば着物や大切なものをしまうもの、というイメージをもっていましたが、どうして桐タンスがいいのかは全く知らないので調べてみましたら、やはり、桐のタンスや桐で出来た衣装ケースが最適との情報が多く、その理由は「防虫効果」と「防湿効果」とありました。
木で唯一の防虫効果
調べてみますと、桐は木の中で唯一のアルカリ性の性質を持っているために防虫効果があることがわかりました。虫はアルカリ性を好まず寄ってこないために防虫効果がある、ということだそうです。ちなみに虫よけスプレー等々もアルカリ性でした。知らなかった・・・。
日本の風土にぴったりの防湿効果
桐材は湿度が高くなると膨張し、逆に乾燥すると収縮する性質のため、桐タンスは梅雨時には膨張して湿気の侵入を防ぎ、乾燥すると通気をよくするという乾湿の調整をすることができます。そのため、湿度が高い梅雨や乾燥する冬もある変化に富んだ日本のような気候でもタンス内を一年中快適な状態に保つことができるそうです。すごい性質ですね。
15~20年で成木に
防虫、防湿の効果により家具などに適している桐は、成木になるのも早く15~20年で家具材に使えるほどに成長するそうです。そのため女の子が生まれると桐を2本植え、お嫁にいくときに伐採して桐タンスを作ってもらい嫁ぐという風習のエピソードが残っているそうです。素敵なエピソードですね。
先人たちは桐の特性をしっかりと観察してタンスとして活用していたなんてすごいですね。いま現代の生活をしているわが家を見回すとプラスチック製品が多く、調湿は乾燥剤や加湿器・・・なんでもかんでも殆どが人工的に作り出されたものばかりです。先人が残してくれた生活の知恵を日々の暮らしの中で見つけ、学び、今の暮らしに活かすことを楽しんでみようと思いました。
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