• 心と身体の栄養ブログ はちぶんめ

十九候 蛙始鳴


立夏 初候 十九候 蛙始鳴  蛙が鳴き始めるころです

【新暦:およそ5月5日~5月9ころ】

立夏 初候 蛙始鳴(かわずはじめてなく)

田んぼで蛙が鳴き始めるころです。


今日の日に蛙について思いめぐらせてみると、蛙の大合唱をバックミュージックに網戸から入る風の心地よさと蚊取線香のにおいを感じながら蚊帳で過ごした夏休みに読んだ一冊の本のことを思い出しました。


「ブンナよ、木からおりてこい」著者:水上勉(新潮文庫)です。この本との出会いは舞台を観に行ったことがきっかけでした。劇場にあった販売コーナーで購入し著者の水上勉さんにサインをもらって「まだ小さいから難しいかな?大きくなったら読んでね」と言われたこと覚えていてずっと本棚に置いてありました。

 

たしか小学5年生の夏休み「ブンナよ、木からおりてこい」がふと目に入り、もう漢字も読めるし、もっと早く読まなきゃいけなかったかな・・・と思いながら読み始めると、そこには小さな生きものの世界を舞台に「生死」についての物語が描かれていました。

 

ちょうど私ってなんだろう、死んだらどうなるんだろうと、アイデンティティ探索が始まった頃だったこともあり「ブンナよ、お前はいつでも死ぬ覚悟はできているか」の言葉や生きることへの執着の描写などに激しく感情をゆさぶられ、寝つけないほど怖く感じたりもしましたが、その後もずっと大人になっても何度も読み返した本です。

 

いま振り返ると、この本をあの夏休みに読んだことは私の心の成長に欠かせないターニングポイントであったと思います。そして、その時の学びは私の死生観のひとつになり「今日一日」という私の生き方の物差しになりました。



余談ですが・・。

水上勉さんにサインを頂いたときのエピソードがもう一つあります。小さかった私はサインを書いてもらってすぐに本を閉じてしまいました。周囲にいた大人の人たちが「あーっ!」と大きな声をだし、母は「墨がついてサインが汚れてしまうじゃない!」と私に言いました。その時、水上勉さんは私に「本を開いてごらん。ほんとだ墨がついてるね。いいじゃない、本当に書いてもらったってわかるね」とニコニコしながら誉めてくださいました。その一瞬で私は水上勉さんのことが大好きになりました。(当時はその意味もわからなかったのですが笑顔でやさしく話す雰囲気と「いいじゃない」の言葉に)このことをはっきり覚えているのはきっと墨で汚れたサイン本があるったからだと思います。本を閉じてサインを汚してしまってよかった!と思っています。


スタジオには「わたし」という谷川俊太郎さんの本を置いてあります。ちょっと心が窮屈になったりしたときにおすすめの詩本です。いつでもどなたでも読んで頂けます☆みなさんが出会った色々な本についても、ぜひ教えてください!楽しみにしています♪



心と身体の健康に寄り添う

テンスタイルヨガスタジオ事務局




【情報案内】

この本は後に読みやすい形で改版されてアニメ化もされたのでご存知の方も多いかもしれませんが、児童向けの本ではありますが大人が読んでも色んな視点や感じ方がある本ではないかなと思います。ご興味あればぜひ。


※「ブンナよ、木からおりてこい」新潮文庫のサイト

※「ブンナよ、木からおりてこい」Amazonのサイト(レビューをご参考ください

※両サイトの案内による広告収入などは当スタジオは行っておりません。

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